
「主体的・対話的で、ともに学ぶ楽しさを味わえる授業づくり」

本校では、「志高く、自己を磨き、仲間と共に高め合う生徒の育成」という学校教育目標のもと、子ど もたちの実態をふまえて「自ら考え、探究する生徒」「命を大切にし、心身ともに健康でたくましい生徒」「地域社会に貢献できる生徒」「自他の良さを認め合い、共に向上する生徒」をめざす生徒像として設定している。それを受け、昨年度から「主体的・対話的で、ともに学ぶ楽しさを味わえる授業づくり」という研究主題のもと、これまで教師主導になりがちであった授業プロセスを見つめ直す実践を行ってきた。その中で、子どもたちが見通しを持って、協働しながら課題解決に取り組めるようなツールを準備・ 提供していくことや、探究活動で見出した結果や気づきを多様な形で他者に表現する活動を組み入れるなど、学びをコーディネートすることに注力してきた。また、タブレット端末が一人一台貸与されたことを受け、授業や学校生活において、積極的なICTの活用に取り組んできた。全ての教科・領域の授 業においてタブレット端末やクラウドを活用し、自分の考えを書き出したり、考えの交流を行ったりするなど、子どもたちが多様な意見を出し合い、互いの考えに触れながら自分の考えを深められるようなプロセスを心がけてきた。
本年度も引き続き、生徒がわかる喜びと学ぶ楽しさを味わえることを一番のねらいとし、そのために主体的に学習材と関わり、他者と協力したり、対話したりしながら学びを深めることを目指して授業研 究を進めていく。
昨年度は、全教員がこれまで以上に主体的・対話的に研究をすすめることを意図して、3部会から構 成される研究組織を設定した。しかし、スクールプラン等校内の他の取組との連携が取りづらく、活動の広がりや深まりがあまり見られなかった。そのため、再度研究部会を見直し、新たな部会の設定を考えた。今年度は、①学力向上推進部会 ②豊かな心・健やかな体部会 ③探究的な学習推進部会を設定し、スクールプランと連動させ、授業力の向上を目指す。各部会に様々な教科・学年部会の教員が所属 することで教科・学年間の連携をさらに強め、子どもたちの学びが深まるようにする。

(1)個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指す
子どもたちがこれからの時代を生き抜くために必要な資質・能力を身に付けるために、個別最適な学 びと協働的な学びの一体的な充実が求められている。子どもが能動的に学習材に向き合い、自分のペースで学習に取り組む。多様な課題へのアプローチ方法、学び方や調べ方の中から自分のこだわりをもとに選ぶ。ICT を活用して、他の生徒の学習のしかたを知り参照しあって学ぶ。また、オンラインで学校 外の他者とつながり対話を通して学ぶ。このように、子どもたちを主語にした学習になるよう、教師が授業のつくり方を見直し、授業をどうコーディネートしていくかについて「学力向上推進部会」を中心に検討していきたい。
昨年度は、子どもたちが自己調整しながら学びを進めていけるように、ICT を効果的に使いながら、様々な授業スタイルを考えた。また、教員を小グループに分け、互いの授業実践や今後の取組について話し合う研修会を行った。反省として、グループで話したことを各学年や各教科に持ち帰って話し合うことが少なく、校内全体への取組の周知が十分でなかったことがあった。今年度は、新たに本校に赴任した教員が多いため、教科部会を定期的に開き、各教科の単元の中に個別最適な学び、協働的な学びをどう位置付けていくか考える。
(2)一人一人を尊重した学級経営を基盤とし、豊かな心と健やかな体を育む
これからの時代を生きる子どもたちには、様々な価値観や言語、文化を背景とする人々と相互に尊重し合いながら生きていくことが求められる。本校においても、教科等の学習や学校行事の実践など学校 教育全体を通じて、いろいろな対象との対話を重視し、道徳性を育成することに努めてきた。
しかし、本校には、特定の親しい友人関係の枠から出て、さらに範囲を広げた交流や対話に不安を感じたり、関心が持てなかったりする生徒がいる。そのため、まずは各学級で安心安全に過ごし、仲間と協働したり対話したりして物事に取り組むことができる、土台となる学級づくりを研究したい。学級の中で誰とでも関わり話すことができる人間関係が構築されていることは、ペア活動やグループ活動等の学習活動や、話し合い活動を通して考えを深める道徳教育の基盤となり、仲間と共に同じ目標に向かって協働する時に必要な力である。
「豊かな心・健やかな体部会」を中心に定期的に話し合い、学級経営や日々の人権教育、道徳教育、他学年とつながる生徒会活動を通して豊かな心をどう育成するか、自分の命や周りの人の命について考え、関心を持てる生徒を育成するためにどのような学習や取組が必要かを考えていく。
(3)探究的な学習を通して、主体的・協働的に考え、学ぶ力を高める
本校では、一昨年度から「高浜未来創造プラン」と題して、自分の興味関心をもとに、地域の課題を解決する探究的な学習に取り組んでいる。
探究的な学習について、昨年度のスクールプランの反省から①グループで話し合う活動が不十分で、一部の生徒の意見だけで探究がすすんでしまうこと②問いから活動がずれていき、軌道修正できないこと③体験、活動がメインになってしまいその後の結果分析、思考する時間が不十分だったこと、等の課題が見えた。①はグループで協働し、対話する力、②③では主体的に学習をデザインし、振り返る力が求められる。そのためにどのように教員が関わり、支援するのかについて考える必要がある。
また、探究学習をすすめるにあたり、学年部会で各学年の探究グループを担当し活動してきたが、①一人の教員が担当するグループが多い②校外にフィールドワーク等に出かける時間が不十分で引率教員が足りない等どの学年部会も同じような悩みを抱えていることがわかった。学校全体としてのカリキュラムマネジメントが求められている。
そこで、学校全体としてどのように学習を進めていくか「探究的な学習推進部会」を中心に定期的に話し合い、学年を解いて情報共有を行い、学習が充実したものとなるようにしていく。また、総合的な学習の時間の学びと各教科での学びが相互に行き来し、より深い学びとなるように研究を進めていく。




